元教員鈴木さん、総合学習プロデュース 島田第一中生を支援「課題解決能力高めたい」

 昨年度まで島田市の島田第一中で教員だった鈴木秀喜さん(30)=同市=がこのほど、中学校などで総合的な学習をプロデュースする企業「スタディハビット」を立ち上げた。探求学習デザイナーとして、島田第一中で生徒による地元の観光戦略プランの策定を1年がかりで支援する。2日、初回の授業を同校で行った。

生徒による地元の観光戦略プランの策定を支援する鈴木さん(中央)=島田市の島田第一中
生徒による地元の観光戦略プランの策定を支援する鈴木さん(中央)=島田市の島田第一中


 市観光課と市博物館課の職員を招き、3年生約190人が大井川川越遺跡の認知度が低いなど市内観光の現状と課題の説明を受けた。生徒は歴史や文化を感じる市内のスポットを洗い出し、高齢者や中高生、外国人旅行者などを想定した観光プランを考えた。
 今後、週1回程度のペースで総合学習に取り組む予定。実際の採用を目標に、夏と秋に観光プランを市職員に提案する。鈴木さんは「失敗を恐れずにアイデアを出し合い、正解のない課題に自分なりの答えを見つけることで生徒の課題解決能力を高めたい」と話した。

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