飯塚 男子200メートル3連覇ならず 陸上・静岡国際

 陸上の日本グランプリシリーズ第6戦、第38回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)は3日、エコパスタジアムで男女12種目を行い、男子200メートルで3連覇を狙った飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)は20秒45(追い風参考)で5位だった。

男子200メートル予選 20秒45で決勝進出した飯塚翔太(ミズノ)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)
男子200メートル予選 20秒45で決勝進出した飯塚翔太(ミズノ)=エコパスタジアム(写真部・宮崎隆男)

「失敗」でも若手から刺激
 地元3連覇はならなかった。男子200メートルの飯塚は若手に先着を許して5位。それでも「今日はみんな速かった。モチベーションが上がった」と結果を前向きに捉えた。
 優勝を狙った決勝は前半80メートルまでに、脚の回転や地面を踏み込む強度を上げすぎたという。混戦ながら上位でコーナーを抜けたが、余力はなかった。後半に後続を引き離すシナリオを体現できず、「よくある失敗パターン。欲張った結果」と冷静に振り返った。
 今年で32歳。2年ほど前から右膝に強い負荷がかかると痛みが出るようになった。負担を減らそうとコーナー練習を控え、100メートル以下の直線を多く走るようにしたことで、「スピードが上がり、前半を楽に走れるようになった」とまだまだ成長を続けている。
 レース後、追い風参考ながら飯塚の自己記録20秒11を上回って優勝した鵜沢(筑波大)をたたえた。「これからの短距離を盛り上げていく一人」。ただ、おとなしく後輩に道を譲るつもりはない。
 「自分も限界を超えないといけない。常にベストを狙う気持ちでいる」。男子短距離界に現れた新星に、向上心をかき立てられた。

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