⚽ジュビロ磐田 1点守り千葉振り切る サッカーJ2第14節
明治安田J2リーグは7日、各地で第14節の試合が行われ、磐田は千葉に1-0で勝利した。
①フクアリ▽観衆6001人
磐 田 5勝5分け4敗(20) 1(0―0 1―0)0 千 葉 3勝5分け6敗(14)
▽得点者【磐】ジャーメイン(2)
【評】磐田は後半に挙げた1点を守り抜き千葉を振り切った。
序盤から山田を起点に攻撃を組み立てた。8分、吉長がシュートを放ったが、相手DFにブロックされた。一進一退の攻防が続き、27分には相手のカウンターからゴールを狙われたが枠を外れた。
後半から古川、ジャーメインを投入し攻勢を掛けた。25分、上原のクロスのこぼれ球をジャーメインが押し込み先制した。その後は相手の攻撃を堅い守りでしのいだ。
けが人続出の苦境 ジャーメイン、値千金弾
前日に磐田のベテランFW大津のけがによる5カ月の長期離脱が発表され、17歳のストライカー後藤も前節東京V戦で負傷交代してベンチにいない。横内監督が「総力戦」と位置付けた千葉戦で1トップに入ったのはMF登録の藤川だった。
J3北九州への育成型期限付き移籍から復帰した藤川は最前線で必死に体を張り、ポストプレーで泥くさく好機を探った。相手DFの裏にも抜け出してシュートを狙ったが、肝心のゴールが奪えず後半途中で退いた。
均衡を破ったのは、指揮官の起用に応えた途中出場のFWジャーメインだった。後半25分、ゴール前のこぼれ球を胸でトラップし、素早く左足を振り抜いた。故障から復帰2試合目での今季2点目に「ミートだけを意識した。まだ(状態は)100%ではないが、短い時間でも貢献したかった」と喜んだ。
敵地連戦で2試合連続となる今季3度目の無失点。守備陣の奮闘に前線が応え3試合ぶりの白星を挙げた。
次節13日のホームでの群馬戦からは、契約問題で出場停止処分を受けていた昨季チーム得点王のFWファビアンゴンザレスがピッチに立つことが可能となる。「今までチャンスがなかった選手もいいプレーをしている」と横内監督。今季は補強禁止処分を受けていて既存戦力の奮起に懸けるしかない。けが人が相次ぐ苦しい状況を総力戦で乗り切れるか。