サンパウロで文化交流 静岡文化芸術大生4人が研修報告 デザイン・ESG・長寿テーマに

 静岡文化芸術大(浜松市中区)はこのほど、外務省がブラジル・サンパウロ市に設置する日本文化情報発信拠点「ジャパン・ハウス サンパウロ(JHS)」との連携で実施した、学生4人によるサンパウロ研修の活動報告を同大で行った。

ブラジル・サンパウロ市での活動報告をする学生=浜松市中区の静岡文化芸術大
ブラジル・サンパウロ市での活動報告をする学生=浜松市中区の静岡文化芸術大

 同大の学生や教員ら約20人が発表に耳を傾けた。4人はJHSから提示された「デザイン・ESG(環境・社会・ガバナンス)・長寿」をテーマに研究を進め、2月にサンパウロを訪問した。現地で「天竜美林」や「遠州織物」をはじめ自然と共存する日本文化の魅力を紹介したほか、サンパウロ美術館を視察し、静岡県人会の会員と「富士宮やきそば」を作って交流を深めたことなどを振り返った。
 リーダーを務めた国際文化学科4年の奥山海さん(22)は「日本とブラジルの距離の近さを現地で感じることができた。多文化共生に向け、まずはお互いを知ることが大事だと感じた」と充実感を語った。
 研修は、県のブラジル青少年派遣事業の一環で、ブラジル日系社会に日本文化を継承しようと2018年度から始まった。コロナ禍でオンライン開催が続き、3年ぶりに現地訪問した。

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