3週間の航海実習へ決意 焼津水産高校が壮行式 マグロ、カツオの一本釣りなど

 焼津水産高は10日、県実習船「やいづ」で航海実習する生徒の壮行式を焼津市の焼津漁協地方卸売市場で行った。海洋科学科航海類型3年生と専攻科1年生の男女計35人が、3週間にわたる伊豆諸島東方海域での航海に出発した。

実習船やいづに乗り出航する焼津水産高の生徒=10日午後、焼津市の焼津新港
実習船やいづに乗り出航する焼津水産高の生徒=10日午後、焼津市の焼津新港

 壮行式は全校生徒525人が安全な航海と大漁を願い、実習生を見送る恒例行事で、新型コロナウイルス禍により4年ぶりの実施となった。実習生はビンナガマグロやカツオの一本釣りなどを実践し、船乗りとしての心意気や大型船の操船技術、操業技術を学ぶ。船上での共同生活を通じて協調性も養う。
 沼里智彦校長は「海の素晴らしさや怖さ、仲間と協力する大切さを知る貴重な機会。安全で実り多い実習にしてほしい」と激励。実習生を代表し、海洋科学科航海類型3年の大島迅人さん(17)=沼津市出身=が「悔いが残らないよう全力で取り組む。知識や技術を一つでも多く身に付けられるよう積極的に自ら行動したい」と決意を述べた。
 実習生は生徒や教員、保護者らが見守る中、実習船に乗り込み、焼津新港から出航した。

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