鈴木氏→中野氏 市長引き継ぎ書に署名 継続事業など確認 浜松市

 浜松市は11日、市長交代に伴う事務引き継ぎ式を市役所で行った。中野祐介市長と前市長の鈴木康友氏が事務引き継ぎ書に署名し、浜松市の発展に向けて新市政に継続する各種事業などを確認した。

事務引き継ぎ式を終え、握手を交わす中野祐介市長(左)と前市長の鈴木康友氏=11日午前、浜松市役所
事務引き継ぎ式を終え、握手を交わす中野祐介市長(左)と前市長の鈴木康友氏=11日午前、浜松市役所

 引き継ぎ書は、施策事項や財産目録、企業会計など9項目で構成。施策事項では、県が遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場、静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編、行政区再編に伴う来年1月1日の新3区移行など継続事業206件、徳川記念財団の資料所蔵施設整備など23年度着手予定事業39件を含む288件を掲載した。
 鈴木氏は「事務引き継ぎを行い、ほっとしている。一つの区切りがついた」と表情を緩ませ、「築き上げた強固な財政基盤を継承して持続可能な都市経営にまい進してもらうとともに、継続案件など課題解決に向けて全力を尽くしてほしい」と思いを託した。
 中野市長は「鈴木市政4期16年の成果とともに、今後の浜松市にとっての重要課題もしっかりと引き継いだ」と強調。その上で「偉大な成果の上にあぐらをかくのではなく、さらに発展させ、浜松をより良いまちにしていく。身が引き締まる思い」と力強く語った。
 鈴木氏は中野市長を実質的に後継指名し、中野市長も鈴木市政を大筋で継承する方針を示している。引き継ぎ式は終始和やかな雰囲気で進み、式終了後、2人は固く握手を交わした。

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