上賀茂神社(京都)奉納へ摘み取り 静岡・葵小児童が育てたフタバアオイ 15日、「葵祭」で使用

 静岡市葵区の葵小(望月敏博校長)の6年生が12日、1年間育ててきたフタバアオイの摘み取りを行った。15日に行われる京都三大祭の一つ「葵祭」の装飾として使用するため、教職員が前日に京都市北区の上賀茂神社に届ける。

摘み取ったフタバアオイの長さを確認する児童=静岡市立葵小
摘み取ったフタバアオイの長さを確認する児童=静岡市立葵小

 摘み取りに先立ち小原直哉教頭が、フタバアオイと徳川家のつながりを講話。同校そばにあった駿府城で暮らした徳川家康は、家紋の三つ葉葵が同神社の神紋の二葉葵に由来したため同神社を崇敬していたと伝わると紹介した。
 児童は上級生から受け継いで栽培してきたフタバアオイをプランターや鉢から掘り起こし、土を払って運搬用の容器に入れた。望月杏樹さん(11)は「栽培を通じて家康公に関心を持った。いつか葵祭にも行ってみたい」と話した。
 同校は2007年度からフタバアオイ栽培を続けている。一部は摘み取らずに残し、下級生に引き継ぐ。

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