⚽藤枝零敗 課題露呈し連続失点 サッカーJ2第15節、清水と直接対決

 「うまく呼吸ができなかった」。前半立て続けに失点して敗れた藤枝のFW渡辺は試合を振り返ってため息をついた。2―0から連続失点して逆転負けを喫した山形戦に続き、リスク管理の課題を露呈。DF川島は「前半は消極的だった。1人でも下を向く選手がいては駄目」と厳しく指摘した。

清水―藤枝 前半、ボールを奪い合う藤枝・横山(手前)と清水・吉田=アイスタ日本平(写真部・二神亨)
清水―藤枝 前半、ボールを奪い合う藤枝・横山(手前)と清水・吉田=アイスタ日本平(写真部・二神亨)

 試合開始早々に失点すると、オレンジ色に染まったスタジアムの雰囲気にのまれた。ボールを保持して最終ラインから攻撃を組み立てようとしたが、“出口”を見つけられず、無理やりつなごうとしたパスが相手カウンターの餌食になった。
 「このままじゃ終われない」。MF横山をボランチに回した後半は形勢逆転。幾度となく決定機をつくり、相手の倍のシュート8本を放った。「個人的には通用した部分があった」。背番号10は大敗にも手応えを示した。
 けがで長期離脱した杉田主将に代わってボランチに入った大卒新人の平尾もフル出場し、「後半はボールに触る回数が増え、自分のプレーが出せた。若手が刺激し、チーム内の競争を高めたい」と意欲を新たにした。
 無得点に終わったが、最後まで戦う姿勢を示した。須藤監督は「決めきる力、防ぎきる力に差があった」と認めた上で、「個の力を磨き、挑戦者として攻撃的に戦い続けたい」と次節磐田戦に気持ちを切り替えた。

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