⚽3試合負けなしに貢献 サッカーJ2磐田GK三浦 守護神奪回

 J2磐田のGK三浦龍輝(31)が守護神の定位置を奪回した。3日の第13節東京V戦で今季リーグ戦初出場、初先発すると、続く千葉戦でも完封勝利に貢献し2試合連続の無失点。前節群馬戦では2失点したが今季初の連勝につなげて3試合負けなし。「まずは(シュートを)打たせない。苦しい時に1点でも多く防ぐ」とゴールに立ちはだかる。

群馬戦で今季初の連勝に貢献した磐田のGK三浦=ヤマハスタジアム(写真部・坂本豊)
群馬戦で今季初の連勝に貢献した磐田のGK三浦=ヤマハスタジアム(写真部・坂本豊)

 持ち味は抜群の反射神経を生かしたシュートストップと前線へのロングフィードだ。181センチとGKとしては小柄だが、毎試合のようにビッグセーブを連発。前線へ一気に通す多彩なキックでも存在感を示す。キャンプから取り組む後方からの組み立てにも参加し、「ゲームの流れを見ながら急ぐか、待った方がいいのか」と状況を見極めて判断を下す。
 今季は憧れの存在である川口GKコーチ(清水商高出)が就任した。状況に応じて最適な構え方や足の出し方などを話し合いながら、追求する日々だ。「教科書通りではなくて実戦で使える技術。ステップアップにつながるはず」と手応えを語る。開幕から12試合リーグ戦出場がなかったが「いつか出番は来る」と辛抱強くチャンスを待った。
 甘いマスクで人気も高いが、J3も経験した苦労人だ。昨季J128試合に出場して正GKをつかんだはずだった三浦は今季出番がなかった約2カ月半、チームの失点傾向を冷静に分析。「外から見られたことでプラスになった」。17日に31歳になった守護神は、経験した修羅場の数だけ強くなりそうだ。
 (名倉正和)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞