フジキチ88プロジェクト 藤枝 活性化へ 若者が企画案 日常に彩り 満足度底上げ

 JR藤枝駅前コワーキングスペース「未来共創ラボ フジキチ」を拠点に、藤枝市にゆかりのある若者らが地域活性化に向け考案した企画を発表し合っている。事業は市内外の社会人や学生ら全88人が登壇するまで続く交流イベント「フジキチ88プロジェクト」。地域を盛り上げる88の取り組みの実現を目指し、課題解決やまちづくりにつなげる。

地域活性化に向けて考案した企画を発表する村松さん=藤枝市駅前のフジキチ
地域活性化に向けて考案した企画を発表する村松さん=藤枝市駅前のフジキチ


 事業は3月から始まった。毎月1回、4人のゲストが「やってみたいこと」をテーマに提案する。登壇者は地域おこし協力隊や企業の社員、動画クリエイター、大学生、市職員らと幅広く、毎回異なる。発表した企画について観客との意見交換会も設け、内容を充実させていく。
 今月上旬に第3回を開催し、IT企業社員や大学職員らが登壇した。藤枝市本町の洋食店「助宗食堂」を営む村松裕太さん(39)は、店を構える長楽寺商店街に店舗が少なく「あるべきものがない」と指摘。「地域住民の満足度と幸福度を底上げしたい」として、立ち飲み屋などが並ぶ長楽寺横丁「本町コーポ」をオープンさせる案を説明し「人々の日常を彩るお手伝いをし、若者が輝ける未来を作りたい」と思いを込めた。
 事業は2024年12月までの計22回続く。
 (藤枝支局・青木功太)

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