地域の名所、伝説 語り継ぐ 掛川「原谷100選」 住民が案内看板を設置 「郷土に誇り感じて」

 掛川市原谷地域の住民が郷土の名所や伝説を未来に語り継ごうと選んだ「原谷100選」の看板設置を進めている。17日、初の看板が完成し、本郷東地区内でお披露目会を開いた。

原谷100選の伝説「とうどの森」を紹介する看板=掛川市本郷
原谷100選の伝説「とうどの森」を紹介する看板=掛川市本郷
高さ20メートルほどのメタセコイア=掛川市本郷
高さ20メートルほどのメタセコイア=掛川市本郷
原谷100選の伝説「とうどの森」を紹介する看板=掛川市本郷
高さ20メートルほどのメタセコイア=掛川市本郷


 住民らは昨年11月、100選をまとめた郷土史を刊行した。本を手にした人が現地を訪れる機会が増えたことから、名所を説明する案内板の設置を決めた。
 今回看板を立てたのは伝説の地「とうどの森」と、住民が60年前に原谷小卒業記念樹として植えたメタセコイアの二カ所。とうどの森伝説は唐の国の医者と当地の姫が恋仲になったが、殿の許しが得られず2人が心中したという話で、看板では毎年、地元で供養祭が行われていることや、かつてあった二本の老松の写真を紹介している。
 看板設置は郷土史の編集委員が中心となり原谷地区まちづくり協議会が協力して進めている。徐々に増やし、5年間で30カ所に立てる計画。看板設置委員長の佐藤収一さん(74)は「訪れた人に原谷の歴史を知ってもらえたら。地元の人たちには看板を見て郷土を誇りに思ってほしい」と話した。
 (掛川支局・伊藤さくら)

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