男子は富士宮北、女子は富士見V 静岡県高校総体・ソフトテニス

 静岡県高校総体は20日、陸上、ソフトテニスなどを行った。陸上は男女14種目の決勝を行い、男子3000メートル障害の辻本桜寿(浜松開誠館)が8分56秒09で連覇し、19日の1500メートルに続く大会新記録での2冠を達成した。100メートルは女子の小針陽葉(富士市立)が予選から3本続けて大会記録(11秒86)を更新して11秒72で連覇。男子は森川皓喜(浜名)が10秒53の好記録で頂点に立った。ソフトテニス男子団体は富士宮北が2年ぶりに優勝。女子は富士見が9年ぶりの頂点に返り咲いた。

男子団体決勝 2年ぶりの優勝を果たし喜びを爆発させる富士宮北の選手たち=草薙庭球場
男子団体決勝 2年ぶりの優勝を果たし喜びを爆発させる富士宮北の選手たち=草薙庭球場
女子団体決勝 富士見の9年ぶりの優勝に貢献した鈴木(左)・野田組=草薙庭球場
女子団体決勝 富士見の9年ぶりの優勝に貢献した鈴木(左)・野田組=草薙庭球場
男子団体決勝 2年ぶりの優勝を果たし喜びを爆発させる富士宮北の選手たち=草薙庭球場
女子団体決勝 富士見の9年ぶりの優勝に貢献した鈴木(左)・野田組=草薙庭球場


配置転換でチーム強化 富士宮北 返り咲き  ソフトテニス男子団体決勝で富士宮対決を制したのは、オレンジのユニホームが躍動した富士宮北だった。1ポイントごとに雄たけびを上げて2年ぶりの王者に返り咲いた。
 1勝1敗で迎えた3番手対決。1ゲーム目を落としても、乾・湯浅主将組に焦りはなかった。2ゲーム目から攻勢に転じると、4ゲームを連取。マッチポイントは高校から前衛に転向した主将が「無心でできた」というボレーで決めた。
 静岡商でも実績を積んだ多田監督が就任して10年目。富士宮北の指揮官としては6度目の全国総体出場だ。中学時代は後衛だった湯浅主将を含め、数人を手薄な前衛に配置転換させてチーム強化。地区大会決勝で敗れた富士宮西に雪辱した。
 2年前の全国総体はコロナ禍の規制で先輩たちをライブ配信で応援した。「今年はみんなで行ける。全員で4強以上を狙いたい」と湯浅主将。部員24人で夏の北海道・苫小牧に乗り込み、暴れ回るつもりだ。


鈴木・野田組、勝負強さ 富士見9年ぶり悲願  ソフトテニス女子団体で富士見の小林監督が勝負の懸かった3番手に温存したのは、ストローク力が持ち味のダブル後衛のペアだった。前衛を置く雁行(がんこう)陣が主流の中「チームを支える要」と絶賛する鈴木・野田主将組は、決勝で静岡商ペアにストレート勝ちし、指揮官の期待に応えた。抜群の展開力で主導権を握り、チャンスとみると、ネットにも詰めた。
 3月末にエース塩川が靱帯(じんたい)をけがして県大会に出場できなかった。主力抜きでも県を制して全国舞台でエースの復帰を待つことができる。「最後の夏に悔いが残らないように、一つになって頑張りたい」。野田主将はうれし涙で目をはらした後、にっこりほほえんだ。
 ▽男子団体2回戦
浜松学院 2―0 東海大翔洋 
知徳 2―1 静岡
静岡商 2―1 富士
富士宮北 2―1 三島南
富士宮西 2―0 三島北
浜名 2―1 韮山
浜松商 2―0 富士見
伊豆伊東 2―1 清水東
 ▽同3回戦
知徳 2―0 浜松学院
富士宮北 2―0 静岡商
富士宮西 2―0 浜名
浜松商 2―0 伊豆伊東
 ▽同準決勝
富士宮北 2―0 知徳
富士宮西 2―0 浜松商
 ▽同決勝
富士宮北 2―1 富士宮西

 ▽女子団体2回戦
富士見 2―0 天竜
焼津 2―0 下田
静岡市立 2―1 富岳館
浜名 2―0 田方農
静岡商 2―0 小笠
三島南 2―0 浜松修学
舎 
浜松商 2―0 韮山
加藤学園 2―0 清水西
 ▽同3回戦
富士見 2―1 焼津
浜名 2―0 静岡市立
静岡商 2―0 三島南
浜松商 2―1 加藤学園
 ▽同準決勝
富士見 2―0 浜名
静岡商 2―1 浜松商
 ▽同決勝
富士見 2―1 静岡商
 ※男女とも優勝校は全国総体、上位4校は東海総体へ

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