桜の名所 おもてなしの絵描く 掛川 中学生、大浜公園トイレに

 掛川市の大浜中美術部の生徒9人が20日、大浜公園のトイレの壁に桜の絵を描いた。ハイカーや花見で訪れた人を歓迎するため、地元の大坂地区まちづくり協議会が中学に制作を依頼した。

トイレの壁に桜の絵を描く生徒=掛川市大坂の大浜公園
トイレの壁に桜の絵を描く生徒=掛川市大坂の大浜公園

 大浜公園は桜が有名で、近くには徳川家康が高天神城を包囲するために築いた六砦(とりで)の一つだった三井山砦がある。同協議会は大河ドラマの影響で来訪者が増えると考え、三井山砦のハイキングコースにつながる公園のトイレの汚れを落とし、白く塗装した。絵はトイレ東側の壁に大きな1本の桜と黄色い月、南側には桜と夕日を描いた。部員はピンクのペンキで花びらを1枚ずつ丁寧に表現した。デザインは3年の久保木柚衣さん(14)が担当した。
 企画した橋山浩之さん(66)は「すばらしい作品。公園が今後も桜の名所であり続けるよう、若い人たちに愛着を持ってほしい」と話した。
 (掛川支局・伊藤さくら)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞