ドック利用者向け健康食「夏味」考案 発酵食品活用、免疫力アップ 聖隷クリストファー大など

浜松市内の食に関する団体や社会福祉法人などが地元産食材を使ったフレイル(虚弱化)予防弁当や、免疫力アップを意識した健康食を開発し、24日、市役所でお披露目した。官民連携で「予防・健幸都市」の実現を目指す浜松ウエルネスプロジェクトの取り組みの一環。6月1日から販売、提供し、市民の健康増進に一役買う。

人間ドック利用者向けの健康食「夏味」を披露する関係者ら=浜松市役所
人間ドック利用者向けの健康食「夏味」を披露する関係者ら=浜松市役所

 聖隷予防検診センター(北区)と聖隷クリストファー大(同)は同センターの人間ドック利用者向け健康食「夏味」を考案した。「免疫力を高める食事」をテーマに、腸内環境を整える効果がある発酵食品と食物繊維を意識したメニューに仕上げた。
 夏味は「アジの唐揚げ 銀あんかけ」「ナス揚げびたし」など7種。このうち、酒かすやヨーグルトなどの発酵食品を使った「ヨーグルトと酒かすのババロア 夏みかんソース」は聖隷福祉事業団と同大による「SGE♡プロジェクト」の学生が考案した。
 1食703キロカロリーで塩分は2・9グラム。食物繊維を含む野菜や海藻などは計132グラム使用する。酒かすは花の舞酒造と浜松酒造が提供。同センターの管理栄養士と業務提携先のヤタローのスタッフが開発につなげた。
 メニュー考案に携わった同大看護学部3年の大長みなみさんと池田梨菜さんは「ドック利用者が夏味を通じて食生活を見直すきっかけになれば」と話した。
 8月末までの利用者約7千人に提供を見込む。

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