診療単価上昇で9億黒字 浜松医療センター 入院・外来患者は減

 浜松市と市医療公社は26日、浜松医療センター(中区)の2022年度連結決算(速報値)を市議会大型公共施設建設特別委員会で報告した。入院・外来患者延べ数は減少したものの、診療単価の上昇などで入院収益と外来収益が増加し、9億円の黒字を確保した。
 新入院患者は前年度比63人減の1万3456人。平均在院日数が12・2日と0・4日短縮したため、入院患者延べ数も4203人減の16万4214人だった。病床利用率は1・9ポイント減の75・0%。入院収益は4億1100万円増の125億3400万円に上った。
 外来患者延べ数は391人減の23万5725人、初診の外来患者は1166人増の1万9603人。外来収益は1億200万円増の46億3100万円だった。
 診療単価は入院が5127円増の7万6776円、外来が848円増の1万9769円。全体の収入は9600万円増の217億5400万円、支出は11億1700万円増の208億5500万円となった。
 新型コロナウイルス感染症の入院患者の受け入れを始めた2020年2月以降の同感染症の新入院患者は1556人、入院患者延べ数は1万3846人だった。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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