科学の魅力体感 浜松聖星高 静大工学部と連携講座

 浜松市中区の浜松聖星高はこのほど、静岡大工学部との高大連携講座を開き、理数コース1年生約20人が参加した。同学部機械工学科の益子岳史准教授の指導で、力を与えなくても電池なしで前後に揺れる動作を繰り返す玩具「水飲み鳥」の原理について考え、科学の魅力を体感した。

益子准教授(左から2人目)が見守る中、水飲み鳥を使った実験をする生徒=浜松市中区
益子准教授(左から2人目)が見守る中、水飲み鳥を使った実験をする生徒=浜松市中区

 「水飲み鳥」はフラスコ型の体に鳥の頭が付いたガラス製品で、中に液体が入っている。前後に揺れる水飲み鳥は時間がたつと激しい動きになり、鳥の前に置かれた液体の張ったコップに、フェルトで覆われた鳥のくちばしが接触すると、前後に大きく揺れていた動きが収まる。生徒はこの動作が繰り返される様子を見守った。
 益子准教授はくちばしに付いた液体の蒸発による熱エネルギーの受け渡しと、ガラス内の圧力変化などで仕組みを解説した。生徒は扇風機を当てたり、液体を水からアルコールに変えたりして変化を考察した。西尾知花さん(15)=同区=は「勝手に動いてるのが不思議だった。条件を変えて見た結果、原理が分かって楽しかった」と話した。
 (浜松総局・金沢元気)

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