鈴木前浜松市長 山梨県顧問に就任 政策アドバイザーを務める

 前浜松市長の鈴木康友氏(65)が1日付で山梨県の顧問に就任したことが、同日までの関係者への取材で分かった。市長時代に力を注いだスタートアップ(新興企業)支援などの施策について同県政に助言する政策アドバイザーを務める。

鈴木康友氏
鈴木康友氏

 任期は2024年3月末までで、再任も可能。常駐はせず、スタートアップのほかに、ものづくり産業の振興、観光プロモーション、織物などの地場産業活性化策についても必要に応じて助言するという。
 鈴木氏によると、同県の長崎幸太郎知事とは市長時代の10年近く前から親交がある。21年には両市県でカーボンニュートラルや幸福度向上に関する共同宣言を行うなど交流事業を進めてきた。スタートアップに対する支援や積極的な企業誘致に取り組んだ実績を評価され、市長退任後の5月に入って、長崎知事から直接要請を受けたという。
 鈴木氏は同市中区出身。当時の民主党で衆院議員を2期務めた後、07年の市長選で初当選。市長を4期16年務め、4月末に任期満了で退任した。鈴木氏は静岡新聞社の取材に「市長として務めた経験を生かし、山梨県の発展のため少しでも貢献できれば」と述べた。

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