静岡人インタビュー「この人」 浜松市議会初の女性副議長に就任した 須藤京子さん(浜松市中区)

 浜松市教育委員長、NPO法人理事長などを歴任し2015年に初当選。今年4月の統一地方選で3選を果たし、市議会5月定例会初日の副議長選で選出された。女性議員が副議長に就くのは1911年の市制施行以来初めて。富山市出身。68歳。

須藤京子さん
須藤京子さん

 ―就任の感想を。
 「県内の他自治体でも女性の議長や副議長が増えているが、浜松市議会においても副議長は男女にかかわらず、重責だと思っている。大変恐縮するとともに、選んでいただいたことに感謝している。公平性と、あらゆる多様性を認める包摂性を大切にしながら、議長をしっかりと補佐していきたい」
 ―政治上のモットーは。
 「夫の仕事の都合で浜松に移り住んで約40年。3人の子供を地域に育ててもらったという感謝の気持ちが強く、恩返しをしたい。活動のバックグラウンドにあるのは教育と多文化共生。発達に偏りのある子供たちが将来、自立して生活できるような教育の在り方を考える必要がある。外国につながる子供たちの支援も忘れてはならない」
 ―女性活躍への考えは。
 「浜松市議会では改選後に女性議員が3割を超えたが、最終目標は男女同数。今後も女性議員が責任を持ってしっかりと発言し、課題解決していくことが重要だ。浜松市議会で活躍する女性が増えることで、市や民間で働く女性たちの仕事や活動に勇気を与えることができれば」
 ―市政の課題は。
 「現行7区から3区に移行する来年1月1日の行政区再編。地域住民の声を一番近いところで聴いているのが市議だと自負している。市民サービスが低下せず、不公平感が出ないような体制づくりが必要。市当局に住民の声を届け、議論していく」
 

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