⚽静岡学園、2大会ぶり8度目V 静岡県高校総体サッカー男子決勝

 静岡県高校総体は4日、サッカーの決勝を行い、男子は静岡学園が延長の末に2-1で清水桜が丘に逆転勝ちし2大会ぶり8度目の優勝を飾った。

静岡学園―清水桜が丘 試合終了間際、同点ゴールを決める静岡学園の神田(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
静岡学園―清水桜が丘 試合終了間際、同点ゴールを決める静岡学園の神田(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
静岡学園―清水桜が丘 延長前半、ドリブルで攻め込む清水桜が丘の岡谷(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
静岡学園―清水桜が丘 延長前半、ドリブルで攻め込む清水桜が丘の岡谷(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
優勝を決め喜ぶ静岡学園イレブン=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
優勝を決め喜ぶ静岡学園イレブン=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
静岡学園―清水桜が丘 試合終了間際、同点ゴールを決める静岡学園の神田(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
静岡学園―清水桜が丘 延長前半、ドリブルで攻め込む清水桜が丘の岡谷(左)=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)
優勝を決め喜ぶ静岡学園イレブン=エコパスタジアム(写真部・杉山英一)


 ▽男子決勝
静岡学園 2(0―0 1―1 延長 1―0 0―0)1 清水桜が丘
▽得点者【静】神田2(水野、なし)【清】相川(五十嵐)


 【評】静岡学園が延長戦の末に清水桜が丘を2―1で下した。
 静岡学園は前半からボールを保持して攻め続け、後半3分、17分にFW神田が惜しいシュートを放った。
 均衡を破ったのは清水桜が丘。後半24分、MF相川がクロスに走り込み、先制点を挙げた。40分にもカウンターで中沢が好機を迎えたが、決めきれなかった。静岡学園は後半追加時間に神田のゴールで追い付くと、延長開始直後、またも神田の得点で決着をつけた。

胸トラップ 右足一閃  背番号9が土壇場で輝きを放った。静岡学園のFW神田は1点リードを許して迎えた後半追加時間に同点弾、そして延長前半には決勝点。川口監督は「チームを救った。最後に試合を決める力が付いた」とエースの成長に目を細めた。
 準々決勝でハットトリック、準決勝も2得点と好調だったが、決勝の舞台は「力が入って固くなった」。持ち味のキープ力を前線で発揮できず、後半3分と17分の決定機もシュートが枠を外れた。
 圧倒的に試合を支配しながら後半残り16分で失点して窮地に。暗雲を振り払ったのは「高校生離れしている」と指揮官が絶賛したスーパーゴール。CB水野からのロングフィードをジャンプして胸トラップすると、そのまま右足を一閃(いっせん)。「体勢が崩れたので、すぐ打とうと思った。得意な形」と涼しげな表情で振り返った。
 神田の活躍で2年ぶりに夏の県王座に就いたものの、守備を固める相手にてこずった。中盤をけん引した福地は「つなぎ役は果たせたが、ゴール前の最後の質が自分もチームも課題」と足元を見つめた。
 冬の全国選手権は2度制しているが、インターハイはまだ戴冠がない。「勝つだけじゃなく内容も求めて日本一になり、歴代最強と呼ばれたい」。主将のGK中村圭は今夏の開催地北海道に向け、決意を新たにした。

清水桜が丘 延長力尽く 持ち味発揮 冬の雪辱誓う  4年ぶりの頂点を狙った清水桜が丘だったが、虎の子の1点を守り抜けなかった。後半に先制点を奪ったものの、最終盤で静岡学園の怖さを味わった。
 後半追加時間で相手にスーパーゴールを許し突入した延長戦。清水桜が丘の選手たちは足をつり、体力は限界に達していた。延長前半開始直後、静岡学園のFW神田のマークに付いたDF木村は悔やむ。「相手がターンして間が生まれ、シュートを打たれてしまった」。2得点をたたき出したストライカーに脱帽するしかなかった。
 敗れはしたが、全校応援を受け、持ち味を発揮して相手を追い詰めたのは胸を張っていい。岡谷主将は「点を取った後、少ないチャンスを決めないと」と反省し、冬の全国選手権予選と県Aリーグ戦に課題をつなげると強調。木村は静岡学園について「選手権予選でも全然勝てない相手ではない。体力を付ければ冬にもチャンスがある」と雪辱を誓った。

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