被災者支援早急に 中野市長が現場視察 台風2号・記録的大雨

 浜松市の中野祐介市長は5日、台風2号などによる記録的大雨で死傷者を出した北区引佐町渋川と西区協和町の土砂災害現場を視察し、二次災害を防止する応急対策や被災者への支援などを早急に行う方針を示した。

献花台に花を手向ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
献花台に花を手向ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
土砂災害で亡くなった水野さんの自宅(奥)付近で説明を受ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
土砂災害で亡くなった水野さんの自宅(奥)付近で説明を受ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
土砂災害で住宅が倒壊し、男性1人が負傷した現場=浜松市西区協和町
土砂災害で住宅が倒壊し、男性1人が負傷した現場=浜松市西区協和町
男性1人が負傷した土砂災害現場付近を視察する中野市長(中央)や市職員=浜松市西区協和町
男性1人が負傷した土砂災害現場付近を視察する中野市長(中央)や市職員=浜松市西区協和町
献花台に花を手向ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
土砂災害で亡くなった水野さんの自宅(奥)付近で説明を受ける中野市長=浜松市北区引佐町渋川
土砂災害で住宅が倒壊し、男性1人が負傷した現場=浜松市西区協和町
男性1人が負傷した土砂災害現場付近を視察する中野市長(中央)や市職員=浜松市西区協和町

 北区引佐町渋川では住宅が倒壊し、中山間地の活性化に携わる市の「浜松山里いきいき応援隊員」として2022年3月まで活動していた水野真彰さん(35)が亡くなった。中野市長は献花台に花を手向けて追悼した後、市の担当職員から説明を受けながら、現場の状況などを確認。「異常な出水がたびたび起こりうることを前提とし、住民の命を守るためにソフト、ハード両面から対策を点検し、構築していく」と述べ、応急対策として現場付近に大型土のうを設置し、土砂の再崩落に備えることを明らかにした。
 西区協和町では男性1人が倒壊した住宅内で両足をはさまれて負傷し、現在も入院している。中野市長は男性と一緒に暮らしていた母親(61)から被災時の状況や現在は東区内の親類宅に身を置いている現状などを聞き、「市としてもしっかりと支援していく。急いで対処したい」と伝えた。
献花台に地域住民ら「絶対に忘れない」  浜松市北区引佐町渋川の土砂災害現場で亡くなった水野真彰さん(35)の自宅付近には5日も多くの地域住民らが訪れ、渋川を愛した水野さんを悼んだ。
 「浜松山里いきいき応援隊員」として活動した後も定住して地域のために尽力した水野さん。献花台に花を手向けた渋川出身の女性(53)=中区=は「地域のイベントなどで一緒になり、1カ月ほど前に会った際にも気さくに話してくれた。地元の人にも愛されていた」と振り返り、「みんな絶対に忘れない」と目を潤ませた。

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