⚽ジュビロ磐田 讃岐に2発快勝 サッカー天皇杯
サッカーの第103回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は7日、各地で2回戦が行われ、J2磐田は、J3讃岐に2―0で勝利した。
▽2回戦
磐田(J2) 2(2―0 0―0)0 讃岐(香川)
▽得点者【磐】ゴンザレス2(PK1)
【評】磐田は前半に2得点して讃岐に快勝した。
序盤から主導権を握り前半6分、古川のクロスをファビアンゴンザレスが合わせて先制。さらに36分には古川が獲得したPKをゴンザレスが決めて追加点を奪った。
後半に入っても攻撃の手を緩めず、球を保持して敵陣に進入したが、ゴール前での精度を欠いた。終盤には相手のセットプレーから危ない場面をつくられたが、ゴール前を固めて逃げ切った。
ゴンザレス弾で順当突破
磐田の横内監督はJ1広島のコーチだった11年前、天皇杯2回戦で当時社会人リーグの今治に敗れた苦い思い出が忘れられない。「緩みではないが、天皇杯には独特の雰囲気がある。我慢しながらやれるかどうか」。自らの経験を生かし対戦相手が違うリーグでも選手には辛抱強く戦うように求めていた。
磐田はリーグ戦前節秋田戦からスタメン全員を入れ替えた。故障明けのMF山田、前節出場機会がなかったMF遠藤らベテラン勢が復帰。リーグ戦の主力と見劣りしないメンバーがそろった。
指揮官の言葉通り経験豊富な選手たちでも決して油断しない。試合開始早々、FWファビアンゴンザレスのゴールで先制すると、チームの勢いが加速した。さらにMF古川が獲得したPKを決めて前半だけで2点目。来日3年目の助っ人は「日本にも慣れてきた。ゴールで見せるのが大事」と攻撃の手を緩めなかった。後半に入り膠着(こうちゃく)状態になっても、粘り強く守った。
3回戦ではJ1神戸とJ3長野の勝者と対戦する。一発勝負の怖さを知る指揮官は「小さな差が勝敗を分ける」と改めて気を引き締める。J2ながら昨年の天皇杯を制した甲府にも大きな刺激を受けたという。「自分たちにもチャンスがある」。もちろん一戦必勝で上位を見据える。
(名倉正和)