⚽Ｊ２磐田 逃げ切り連勝 仙台に３ー２ リーグ第２０節
明治安田Ｊ２リーグは１１日、各地で第２０節の１１試合が行われ、磐田は仙台に３－２で勝利した。
①ユアスタ▽観衆１２７５３人
磐田 ９勝６分け５敗（３３） ３（２―１ １―１）２ 仙台 ８勝６分け６敗（３０）
▽得点者【磐】鈴木雄（２）上原（４）後藤（５）【仙】郷家（６）遠藤（１）
【評】磐田は仙台に競り勝った。
開始から主導権を握り前半２分、藤原がＦＫを直接狙い相手ＧＫがはじいたところを鈴木雄が押し込み先制。８分には上原のクロスがそのままゴールを割って２点目を挙げた。１４分には相手にクロスから１点を返された。
後半は相手に球を保持され、守備に追われる時間帯が増えた。だが、３１分にカウンターから最後は後藤が３点目を決めた。終了間際に１点を返されたが、逃げ切った。
開始８分で２得点
昨季途中まで磐田を率いた仙台の伊藤監督に成長した姿を見せる－。磐田の選手たちのそんな気持ちが、序盤から形となって現れた。敵将が「前半の入りに気を付けたい」と注意していた立ち上がり８分間で２点を奪い、優位に立った。
戦術家と呼ばれる伊藤監督が相手の立ち位置を見て布陣を変化させても動揺しなかった。ＭＦ上原は「相手は嫌なポジションを取ってくるが、うまく対応できた」と言う。かつて在籍した古巣を相手に２試合連続得点となるこの試合２点目を奪い「特別な思いがあった」と満足げだった。
追い上げられた終盤に勝負を決めたのは、後半途中出場のＦＷ後藤だ。鋭いカウンターから一度右に展開して最後は中央で右足を振り抜いて決勝ゴール。「時間帯的に良かった。絶対に負けたくなかった」。昨年７月の天皇杯で伊藤監督のもとトップチームデビューした若武者は言った。
約１カ月ぶりに先発復帰したＭＦ山田がライン間でこぼれ球を拾って相手の良さを消したのも、勝ち点３につながった。チームを挙げて入念に対策を練ったのが好結果を呼び込んだ要因だろう。
長丁場のＪ２リーグは次節２１試合目と折り返しを迎える。今季２度目の連勝を飾り、チームは再び上昇曲線を描こうとしている。「苦しい時間帯もあったが、我慢強く戦った」と横内監督。節目の２０試合目で難敵を攻略し勢いに乗りそうだ。
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