信康と築山殿 図書館でも情報発信盛ん 浜松・静岡 

 信康と築山殿ゆかりの地である浜松、静岡両市の図書館ではことし、2人についての情報発信が盛んだ。

繊細なタッチで信康を描いた挿絵展=浜松市中区の中央図書館
繊細なタッチで信康を描いた挿絵展=浜松市中区の中央図書館

 浜松市中区の市立中央図書館は21日まで、かつて本紙に掲載された夕刊小説「信康謀反」挿絵原画展を開いている。現在は展示3期目で、家康の生涯最大の敗戦「三方ケ原の戦い」から信康自刃までを描いた縦10センチ、横20センチほどの原画約100点を展示している。
 作家の早乙女貢さんの小説で、新聞挿絵は画家の堂昌一さんが担当。1995年秋から296回連載した。織田・徳川軍が武田軍に大勝した「長篠の戦い」の陣中の姿、好きだった踊りを見物している場面、二俣城での最期など、あらゆる表情の信康が描かれている。
 会場には、信康の歩みの解説パネルや、全国に点在するゆかりの寺の写真なども並ぶ。
 築山殿の生誕地との説がある「瀬名館」の推定地・静岡市葵区瀬名の静岡市立西奈図書館では、5月まで家康特設コーナーに置いていた家康や瀬名姫(築山殿)関連の資料を、現在は郷土資料コーナーで配架している。

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