記者コラム「清流」 給食無償化 対応に注目

 子育て支援として近年注目される給食無償化。静岡県内では対応が分かれている。
 本年度当初の時点で小山、御前崎、西伊豆の3市町が実施していて、4月に入り河津町も始めた。食材価格の上昇による保護者負担の増加を防ぐため、一部を補助する市町も複数ある。一方、食の質を維持するため給食費の値上げに踏み切った自治体もある。
 子育て支援は給食費無償化だけではないが、給食費の負担軽減は恩恵を受ける対象者が多く、他の給付に比べて効果が明確だ。県内では市民団体や議員から要望も相次ぐ。政府も重要性に触れているが、財源や実現時期は明示していない。
 どの施策に予算をどの程度配分するかは、市町ごとの判断。各自治体が今後、給食費を巡りどんな選択をするのか気になっている。
 (教育文化部・鈴木美晴)

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