避難所運営 ゲームで訓練 御前崎市民110人参加

 御前崎市のNPO法人御前崎災害支援ネットワークはこのほど、避難所本部運営に関する研修会を市研修センターで開いた。町内会や自主防災組織の役員ら約110人が避難所運営ゲーム(HUG)を行い、想定される課題や適切な対応を模擬訓練した。

避難所での課題などを想定しながら避難所運営ゲームに臨む参加者=御前崎市
避難所での課題などを想定しながら避難所運営ゲームに臨む参加者=御前崎市


 各地区ごとに分かれ、広域避難所に指定されている浜岡中の平面図を用いて実施。次々に避難者が訪れて来るように被災者情報が書かれたカードを図面に配置し、高齢者や女性のプライバシーを考慮しながら避難所運営をシミュレーションした。ペット同伴や認知症高齢者の避難事例もあり、参加者は避難所が無秩序にならないように臨機応変に最善策を考えた。
 池新田大山町内会の相羽明会長(66)は「避難所で起こり得る問題を想像することが難しかった」と振り返り、「災害時に困らないように平時から準備したい」と語った。
 同NPOは15年ほど前からHUG体験会を開催。落合恵美子代表理事は「避難所運営は女性や要配慮者など多様な視点が求められる。多くの市民が自分事として捉え、活動できるようになってほしい」と呼びかけた。
 (御前崎支局・市川幹人)

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