⚽日本快勝 伊藤洋輝が初ゴール 難敵ペルーに4―1 サッカー国際親善試合

 サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップは20日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われ、日本はペルーに4-1で快勝した。前半に伊藤洋輝(シュツットガルト、磐田ユース出)のミドルシュートで先制し、三笘(ブライトン)が追加点。後半は伊東(スタッド・ランス)前田(セルティック)のゴールで突き放し、1失点でしのいだ。

日本―ペルー 前半、先制ゴールを決める伊藤洋輝=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー 前半、先制ゴールを決める伊藤洋輝=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー 前半、ゴールを決め祝福を受ける三笘(右)=大阪・パナスタ
日本―ペルー 前半、ゴールを決め祝福を受ける三笘(右)=大阪・パナスタ
日本―ペルー後半、ゴールを決めた前田(25)を祝福する伊藤洋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、ゴールを決めた前田(25)を祝福する伊藤洋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ゴールを決める三笘(右)=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ゴールを決める三笘(右)=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ヘディングシュートを放つ古橋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ヘディングシュートを放つ古橋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、中盤からパスを出す旗手=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、中盤からパスを出す旗手=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、キャプテンマークを巻いて攻め込む堂安=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、キャプテンマークを巻いて攻め込む堂安=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、ゴールを決める伊東=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、ゴールを決める伊東=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー 前半、先制ゴールを決める伊藤洋輝=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー 前半、ゴールを決め祝福を受ける三笘(右)=大阪・パナスタ
日本―ペルー後半、ゴールを決めた前田(25)を祝福する伊藤洋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ゴールを決める三笘(右)=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、ヘディングシュートを放つ古橋=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー前半、中盤からパスを出す旗手=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、キャプテンマークを巻いて攻め込む堂安=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)
日本―ペルー後半、ゴールを決める伊東=大阪・パナスタ(写真部・二神亨)

 15日のエルサルバドル戦に続く勝利で、世界ランキング20位の日本と同21位のペルーとの通算成績は2勝2分け2敗。
 次回の活動は9月の欧州遠征で、ドイツとの強化試合が組まれている。

日本 4(2―0 2―1)1 ペルー
▽得点者【日】伊藤洋(前22分)三笘(前37分)伊東(後18分)前田(後30分)【ペ】ゴンサレス(後38分)
▽観衆 35001人


 【評】日本が快勝した。立ち上がりは押し込まれたが両サイド攻撃で流れをつかみ、22分に伊藤洋の左足ミドルシュートで先制。37分には右後方から左へ展開し、三笘が決めた。後半は速攻がはまり、18分に左を抜け出した三笘のクロスから伊東が押し込み、30分は前田がミスを突いて加点。ペルーは日本の速さに対応できず、終盤に1点を返すのがやっとだった。

意欲的な強烈ミドルで先制
 日本は南米の難敵をどれだけ押し込めるのか。15日のエルサルバドル戦は開始直後に相手に退場者が出て大勝。6ゴールは奪ったが、戦力をテストする物差しとはならなかった。今回は特に、日本の武器となる左サイドの布陣に注目が集まった。
 長友の後任候補の育成が急務な左サイドバックは、初戦の森下(名古屋、磐田ユース出)に続き、ワールドカップ(W杯)カタール大会を経験した伊藤洋(シュツットガルト、磐田ユース出)が先発出場した。「次のW杯に向け個々の成長とチーム力を高める」と高い意識で臨んだ。
 序盤から積極的にクロスを上げて攻撃参加した。実ったのは前半22分。ペナルティーエリア左手前でパスを受けると、左足を振り抜き強烈なミドルシュートを放った。「いいところにスペースを空けてくれた」。国際Aマッチ10試合目で初ゴールを豪快にたたき込んだ。
 課題に挙げていた左サイドでの三笘(ブライトン)との連係もそつなくこなし「チームの勝利に貢献できた」。所属先ではセンターバックでの起用が中心だが、複数ポジションでのプレーを求める森保監督の期待に応えようと意欲的だった。
 初戦で攻守に躍動した旗手(セルティック、静岡学園高出)は引き続き中盤の中央左でスタメン出場。初戦で得点に絡めず「ゴール、アシストができなかったのは課題」と目に見える活躍を誓っていた。攻守のバランスを取りながらプレーしていたが、前半で交代し、十分なアピールとはいかなかった。

自信持てる結果に
 森保一・日本代表監督の話 南米の強豪にこうやって勝てることをいい自信につなげて、さらにレベルアップしたい。失点は反省しなければいけないが、自分たちがやってきたことに自信を持てる結果になった。

三笘ら 攻撃構築に実り
 W杯でのドイツ、スペイン戦を含め欧州勢に無敗の森保ジャパンは、南米勢には最多5敗。ペルーは予想通りに荒々しく、相手ペースにのみ込まれてもおかしくなかったが、たくましく4点を奪い難敵をはね返した。
 流れを引き戻したのは、日本が誇るサイド攻撃から。伊東のスピード、三笘のドリブルを生かすべく、DFラインから積極的に縦パスを通すことに取り組んできた成果が表れる。象徴的だったのが2点目のシーンだ。右の菅原と伊東のパス交換から、菅原が中央の鎌田へ送って左の三笘へ。加速した三笘は鋭く中へ切り込み右足を振り抜いた。自陣右サイドで相手のプレスを回避した後は、相手が追い付けない鮮やかな崩しだった。
 菅原の働きは出色で、3月に取り組んだサイドバックが内側へ絞る位置取りから好機を生み出す場面も。「個の良さを発揮しながらチームで戦術的に一丸となって戦うことの両方を表現してほしい」。指揮官が望んだ通りに、後半には伊東と三笘のコンビで駄目押しの3点目を奪った。
 9月には敵地でドイツ戦が控える。次は守備的ではなく、構築している攻撃的なスタイルで挑むつもりだ。「今の力を常に上げていくことを積み上げていきたい」と監督。W杯以来の再戦が楽しみになる快勝となった。

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