溺れた人 陸から助けよう 「水に入らないレスキュー」 浜松の児童が実践訓練

 浜松市南区の芳川小は20日、水難事故を防ぎ命の大切さを学ぼうと、「水に入らないレスキュー講座」を同校で開いた。4年生約110人が参加し、溺れた人の救助方法を学んだ。

ロープを使って溺れた人を助ける訓練を行う児童=浜松市南区の芳川小
ロープを使って溺れた人を助ける訓練を行う児童=浜松市南区の芳川小

 日本赤十字社県支部の職員ら5人を講師に招いた。児童はペットボトルやロープなど身近な道具を使って海で溺れた人を救助する実践訓練に取り組んだ。海に見立てたブルーシートの上で溺れている人を発見すると、児童は安全な陸から「大丈夫ですか」と声をかけ、ロープを結んだ浮輪を優しく投げ入れた後、腰を下ろして、真剣な表情でロープを引っ張って救助した。
 プールで起こる事故の危険性もクイズ形式で学び、「夏本番を前に、楽しい思い出を悲しい思い出にしないよう、事故が起きたらまず人を呼ぶこと。絶対に泳いで海に入らないで」と指導を受けた。
 原駿介君(9)は「楽しみながら救助の方法を学べた。プールや海で溺れている人がいたら助けたい」と語った。

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