小学校入学後生活 スムーズに 沼津・中央幼稚園教諭が参観 保護者、教員と共有

 沼津市の中央幼稚園の教諭がこのほど、近くの第一小の授業を参観した。見聞きしたことを同校に入学する可能性のある園児の保護者に伝え、学校選択や入学後の生活に役立ててもらう。

沼津市立第一小の授業を参観する中央幼稚園の内山教諭(右奥)=同市
沼津市立第一小の授業を参観する中央幼稚園の内山教諭(右奥)=同市

 発達支援担当の内山清美教諭が、外国籍の児童を指導する特別クラス「国際室Umi」と特別支援学級の授業を参観した。児童の様子に目を凝らし、授業の進め方などについて教員に質問した。
 内山教諭は「学校ホームページでは分からなかった授業内容や子どもたちの様子を知ることができた。他の教員とも共有したい」と成果を語った。
 集団行動や落ち着いて授業を受けることが難しい「小1プロブレム」解消を目指した幼稚園と小学校の連携は近年加速している。中央幼稚園と第一小も年長児と1年生の交流会を続けている。
 第一小の担当者は「1年生がスムーズに学校生活を送るには保護者の理解が重要になる。幼稚園を介して学校のことを伝えていただくのは効果的」と歓迎する。入学予定の園児の保護者から要望があれば個別に学校見学を受け入れるという。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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