浜松商、男子400メドレーリレーで初優勝 女子は磐田農が連覇 静岡県高校総体・競泳

 静岡県高校総体の競泳は23日、県富士水泳場で開幕し、400メートルメドレーリレー男女決勝を行った。男子は浜松商が飛龍の7連覇を阻止して初優勝。女子は磐田農が2連覇を果たした。

男子400メートルメドレーリレー決勝 浜松商のアンカー鈴木(左下)がフィニッシュして初優勝が決まり、喜ぶチームメイト=県富士水泳場(写真部・宮崎隆男)
男子400メートルメドレーリレー決勝 浜松商のアンカー鈴木(左下)がフィニッシュして初優勝が決まり、喜ぶチームメイト=県富士水泳場(写真部・宮崎隆男)
女子400メートルメドレーリレーで優勝してスタンドに手を振る磐田農の選手=県富士水泳場
女子400メートルメドレーリレーで優勝してスタンドに手を振る磐田農の選手=県富士水泳場
男子400メートルメドレーリレー決勝 浜松商のアンカー鈴木(左下)がフィニッシュして初優勝が決まり、喜ぶチームメイト=県富士水泳場(写真部・宮崎隆男)
女子400メートルメドレーリレーで優勝してスタンドに手を振る磐田農の選手=県富士水泳場

 大会は25日まで。各種目8位までと全国大会参加標準記録を突破した個人、チームが7月21日から浜松市総合水泳場で開催される東海総体の出場権を得る。

 【男子】
 ▽400メートルメドレーリレー ①浜松商(岡田、宮崎、太箸、鈴木)3分52秒29②飛龍3分53秒23③城南静岡3分56秒79④浜松市立⑤静岡⑥浜名⑦三島北⑧静岡市立
 【女子】
 ▽400メートルメドレーリレー ①磐田農(山田、伊藤、大沢、豊田)4分19秒78②日大三島4分20秒96③静岡商4分25秒69④浜松商⑤城南静岡⑥浜松西⑦伊豆伊東⑧浜松日体

 一丸で飛龍のV7阻止 浜松商
 ついに牙城を崩した。飛龍の7連覇を阻み、男子400メートルメドレーリレーを制したのは浜松商。「絶対負けないという気持ちで勝った」。チームの総合力が試される種目で初優勝を果たし、自由形のアンカー鈴木は胸を張った。
 背泳ぎの1泳岡田は飛龍の奥に先行を許したが、「後ろを信用し、必死でついて行った」と自己ベストに迫るタイムで流れをつくった。
 「焦ってしまった」と個人種目の200メートル平泳ぎで連覇を狙う2泳宮崎は前半の泳ぎを反省したが、差を縮めてタッチ。ただ1人の1年生でバタフライの3泳太箸も「頼もしい先輩たちのおかげで気負わず泳げた」と猛追してアンカー勝負に持ち込んだ。
 鈴木と飛龍の大木は個人400メートル自由形でも対決するライバル。レース直前の1500メートルに出場した大木にハンディはあったが、鈴木は自己ベストを更新する51秒14で逆転勝利をつかみ取った。
 新たな歴史をつくったが、目標はもっと先で全国総体の決勝。200、400メートルで全国制覇を目指す鈴木は「個人2種目でも県の頂点に立ち、男子チームとして県総体総合優勝を勝ち取りたい」とあすに気持ちを切り替えた。

 3泳大沢が逆転 磐田農
 日大三島と2年連続のライバル対決を制し、磐田農が女子400メートルメドレーリレーで連覇を飾った。
 勝利の立役者はバタフライで3泳の2年生大沢。背泳ぎの1泳山田、平泳ぎで2泳の伊藤までで日大三島に2秒以上のリードを許したが、「リラックスして前半を抑えて入れた」。後半50メートルで一気に加速すると、逆に1秒差以上付けてタッチ。唯一の3年生で自由形のアンカー豊田も伸びのあるストロークで追い上げを許さずゴールした。
 去年も同種目で県総体を制したが、東海総体では日大三島の後塵(こうじん)を拝した。豊田が「予選で全国大会参加標準記録を出し、余裕を持って決勝に臨みたい」と決意を示せば、大沢も「去年は思うように行かなかったが、今年は自分がチームを引っ張りたい」と誓いを新たにした。

 

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