豪雨災害から身守れ 避難行動 時系列で確認 藤枝市が出前講座

 藤枝市はこのほど、激甚化する豪雨災害から身を守るため、市民一人一人があらかじめ自身の防災行動を時系列で整理する市独自の「洪水災害版マイ・タイムライン」の作成を支援する出前講座を、同市の大洲地区交流センターで開いた。同地区の民生委員や児童委員、ケアマネジャー計約40人が参加し、台風接近時や大雨が予想される際に取るべき行動を確認した。

洪水災害版マイ・タイムラインを作成する参加者=藤枝市の大洲地区交流センター
洪水災害版マイ・タイムラインを作成する参加者=藤枝市の大洲地区交流センター

 市河川課水害対策室の職員が講師を務めた。参加者は市南部の土砂災害・洪水ハザードマップを使い、自宅の浸水リスクや避難方法と場所、必要な持ち出し品、防災情報の入手手段などを確認した上で、マイ・タイムラインの用紙に記入した。職員は記入後の用紙について、自宅の玄関や台所など家族の目に付きやすい場所に掲示するよう呼びかけた。
 市は2021年7月の熱海市伊豆山の土石流災害を受け、22年4月に土砂災害警戒区域に住む市民を対象に土砂災害版マイ・タイムラインを配布。今年5月には洪水災害版を全戸に配布し、普及に努めている。
 (藤枝支局・青木功太)

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