朝比奈大龍勢 伝統発信拠点に 藤枝 「昆虫館」リニューアル 資料や標本展示

 藤枝市岡部町で伝承される県指定無形民俗文化財の古式ロケット花火「朝比奈大龍勢」の資料と昆虫標本を展示した「朝比奈龍勢・昆虫館」が24日、同町にオープンした。初日は大行列ができ、親子連れでにぎわった。

朝比奈大龍勢の法被やのぼりなどの資料も展示されている
朝比奈大龍勢の法被やのぼりなどの資料も展示されている
東南アジアを中心に世界の昆虫標本が並ぶ展示館=藤枝市岡部町
東南アジアを中心に世界の昆虫標本が並ぶ展示館=藤枝市岡部町
朝比奈大龍勢の法被やのぼりなどの資料も展示されている
東南アジアを中心に世界の昆虫標本が並ぶ展示館=藤枝市岡部町


 施設は「ふるさと世界の昆虫館」として民間が運営していたが、昨年3月に休業。伝統文化の大龍勢を伝える拠点と昆虫館の活用に向けて、地元と市が調整して施設内をリニューアルした。道の駅「玉露の里」の敷地内に設置している。
 東南アジアを中心に世界中から昆虫を集めた原木直美さん(73)=焼津市=のチョウやカブトムシ、クワガタなど多数の標本が並ぶ。初日限定でカブトムシの無料配布やヘラクレスオオカブトに触ることもでき、子どもから人気を集めた。
 大龍勢の資料は藤枝市岡部町朝比奈地区内の「連」と呼ばれる13チームの法被やのぼり、古文書や龍勢づくりに使用した錐(きり)と薬研、火薬を詰める吹き筒などが展示されている。大龍勢の様子を映像で紹介するコーナーも設けた。
 施設を運営する朝比奈楽会の石井慶久代表(71)は「大龍勢に興味を持った方に来ていただき、楽しんでもらいたい」と話した。大龍勢は2年に1度の行事で、今年は10月21日に実施する。
 施設は月、木曜休館。大人300円、3歳以上15歳未満の子ども200円。
 (藤枝支局・青木功太)

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