「サイポスレーダー」周知に力 洪水危険度リアルタイム表示 沼津土木事務所

 静岡県沼津土木事務所は、川の水位や洪水危険度を伝える気象・防災サイト「サイポスレーダー」の周知に力を入れている。水害が頻発、激甚化する中、いざという時に身を守るために活用を呼びかける。

サイポスレーダーを紹介するチラシを持つ職員。左の画面は洪水危険度分布=沼津市
サイポスレーダーを紹介するチラシを持つ職員。左の画面は洪水危険度分布=沼津市

 県が作製したチラシを配布し、ホームページでもアピール。4月に着任した曽根裕介所長はサイトにつながるQRコードを貼った名刺を配る。
 県が運営するサイポスレーダーは国と県が管理する川の水位をリアルタイムで表示し、洪水の危険度を色で示す。「県内の川や雨の情報は、このサイトが最も分かる」と担当者。関係者の水防活動のために作り、2003年に一般公開した。
 同事務所によると、管内で国や県が管理する河川が氾濫した事例は近年ないが、今月初めの豪雨では1時間に1・5メートル水位が上昇した川が複数あった。担当者は過去にない大雨が頻発している状況を踏まえ「氾濫の危険がある時の対応をあらかじめ決め、サイポスレーダーの情報を判断材料にしてほしい」と訴える。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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