スタートアップ拠点開設 中区・ザザシティ 浜松市 人材育成、交流の場に

 浜松市は30日、中区のザザシティ浜松中央館4階にスタートアップ(新興企業)やリノベーションの拠点施設「スタートアップクロスはままつ」を開設し、供用を開始した。8月からは高校生や大学生など次世代人材の育成や、起業家、エンジニアなど多彩な人材が集まる交流の場としても活用し、ビジネス創出やスタートアップ、企業誘致の促進を図る。

スタートアップやリノベーションの拠点として供用が始まった「スタートアップクロスはままつ」=浜松市中区のザザシティ浜松中央館
スタートアップやリノベーションの拠点として供用が始まった「スタートアップクロスはままつ」=浜松市中区のザザシティ浜松中央館


 スタートアップの「お試しオフィス」や浜松出張中のワーキングスペースとして開設していた「はままつトライアルオフィス」の機能を拡充。名称も変更し、「新たなことを起こす人」(スタートアップ)が「交差する」(クロス)場所との意味を込めた。
 登録制で利用無料。無料通信Wi-Fi(ワイファイ)やデスク、モニターなどを備え、打ち合わせにも活用できる。同館の起業家支援施設「FUSE」を運営する浜松いわた信用金庫が管理する。開館は平日の午前10時~午後5時で、8月以降は拡大する予定。
 トライアルオフィス時代は約300人が登録し、年約1千人の利用があった。今後、起業家精神を持つ高校生や大学生を対象にした産学官金連携の次世代人材育成プログラムも開始し、サポーターのシニア人材や起業家らを巻き込んだコミュニティーを創出する。
 市スタートアップ推進課の担当者は「さまざまなイノベーションが生み出される場として多くの人に利用してほしい」と呼びかけている。市のスタートアップ応援サイト「ハマクト」で詳細を紹介している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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