⚽藤枝MYFC 無得点ドロー サッカーJ2第23節

 明治安田J2リーグは1日、各地で第23節の9試合が行われ、藤枝は山口と0ー0で引き分けた。

藤枝―山口 後半、相手をかわし攻め上がる藤枝・榎本(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
藤枝―山口 後半、相手をかわし攻め上がる藤枝・榎本(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)


②藤枝サ(藤枝1勝1分け)▽観衆1614人
藤枝 9勝5分け9敗(32) 0(0―0 0―0)0 山口 5勝9分け9敗(24)


 【評】藤枝は押し気味に試合を進めたが、決め手を欠き山口と引き分けた。
 前半序盤は主導権を取って攻め込み5分にはMF岩渕がシュートを放ったが、相手DFにブロックされた。その後は中盤で激しくボールを奪い合い、攻守がめまぐるしく変わる展開になった。
 後半5分にWB久保、23分に途中出場のFW矢村が打ったシュートはGKセーブに遭った。31分までに選手5人を替え攻め続けたが無得点に終わった。 J1ライセンス申請 節目の一戦 修正力に課題残る    最後まで戦う姿勢は示したが、ゴールを奪えずスコアレスドロー。「白星がほしかったが、勝ち点1を得たことは収穫」。須藤監督は複雑な表情で試合を振り返った。
 この試合に懸ける理由がチームにはあった。試合前にクラブがJ1ライセンス取得の申請手続きを行ったことを正式発表。通行手形なしにプレーオフ圏(6位以内)を目標に掲げていたチームにとって朗報で、WB榎本は「J1昇格という目標に向け、後は自分たちがたどり着かないといけない」と気合を入れ直して臨んだ。
 前半開始から攻撃陣が近い位置で連係し、中央から攻撃を仕掛けたが、ゴール前の精度が低く得点を奪えなかった。相手の激しいプレスは想定内だったが、攻め込んでボールを失ってカウンターを受ける場面が多く、MF横山は「シュートを打ちきる、コーナーキックを取る、プレーをやりきる必要があった」と反省した。
 結局、シュート数は試合を通じてわずか5本。FW渡辺は「守備のスイッチも入れられず、チームとして90分間やろうとしたことができなかった」と悔しがった。
 問題点を試合中に修正できるか、チームは同じ課題を突き付けられている。榎本は「相手のやり方を見てピッチ内で考えて立ち位置を変えるとか、選手自身でアイデアを出せないと」と今後の戦いを見据えた。
 (寺田拓馬)

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