⚽J2藤枝 J1ライセンス申請 「チームの力に」 サポーター歓迎 市長「最大限支援していく」

 Jリーグ2部(J2)藤枝MYFCが1日、J1ライセンス取得に向けた申請手続きの完了を正式発表したことを受け、同日に藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われた山口戦の応援に集まったサポーターからは歓迎の声が上がった。本拠地の収容人数でJ1基準1万5千人の確保など高いハードルがあるが、市も申請を歓迎し、実現に協力する方針を示した。

J1ライセンス申請の正式発表を受け熱のこもった声援を送るJ2藤枝のサポーター=1日午後6時35分、藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)
J1ライセンス申請の正式発表を受け熱のこもった声援を送るJ2藤枝のサポーター=1日午後6時35分、藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・杉山英一)

 「チームを勇気づける大きな力になる」。ゴール裏応援団でコールリーダーを務める市内在住の会社員松永英之さん(49)はJ1ライセンス取得への動きに期待を寄せる。藤枝には2019年、Jリーグ3部(J3)で最終盤まで上位を争いながらJ2ライセンスがなく失速して3位に終わった苦い経験がある。J2昇格1年目でプレーオフ圏の6位以内を目標に掲げる今季、松永さんは「上を目指すからこそ選手は力を出せる。サポーターの数を増やし、ゴール裏からもクラブの発展を支えたい」と意気込む。
 一方、J1基準のスタジアム規模を全国で画一的に求めるJリーグの方針に疑問を投げかける意見も。J3昇格時から応援する焼津市の40代女性会社員は「選手との近さ、アットホームな雰囲気が藤枝の魅力。地元に愛されることが大事で、すぐにビッグクラブにならなくていい。ゆっくり成長してほしい」と持論を展開する。
 申請内容の審査はこれから始まり、9月末までに交付の可否が決まる見通し。本拠地の同サッカー場を所有する藤枝市の北村正平市長は藤枝MYFCを「本市サッカーの象徴」とした上で、「サッカーを核としたまちづくりを掲げる本市として大きな一歩になる。最大限支援していく」と市の協力態勢を強調した。
 (運動部・寺田拓馬)

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