⚽藤枝ＭＹＦＣ 甲府に４失点、力負け Ｊ２リーグ第２５節
明治安田Ｊ２リーグは９日、各地で第２５節の１１試合が行われ、藤枝は甲府に敗れた。
②藤枝サ（甲府２勝）▽観衆３２２５人
甲 府 １３勝４分け８敗（４３） ４（１―０ ３―１）１ 藤 枝１０勝５分け１０敗（３５）
▽得点者【甲】須貝（３）ウタカ２（１１）宮崎（２）【藤】久保（５）
【評】藤枝は１－４で甲府に力負けした。
前半は相手の出方を見極めるとボール支配率で上回り、ＭＦ横山が積極的にシュートを放った。しかし４４分、相手ＦＫをＧＫ上田が受け止め損ねて先制を許した。
後半１８分にもＣＫを相手ＦＷウタカに合わせられ失点。２５分に右ＷＢ久保のゴールで１点差に追い上げたが、４分後にまたもウタカに決められた。終盤はパワープレーを仕掛けたが、追加時間にもダメ押し点を奪われた。
負けパターン 抜け出せず
ちぐはぐさが目立った。勝負どころを知る甲府に対し、試合運びの拙さを露呈して完敗。「１プレーの重みを感じないと。甘さがある」。須藤監督は厳しい表情で振り返った。
「同じ負けパターン」。今季初先発のボランチ河上が反省したように、失点の仕方が悪かった。ブロックをつくって守る相手に対し、ボールを保持して攻め込みながら前半終了間際にＦＫからＧＫ上田のミスで失点。河上は「０－０が最低ラインだった」と悔やんだ。
後半１８分の２失点目も課題のセットプレー。２５分の右ＷＢ久保の得点で追撃態勢を取ったが、４分後に追加点を奪われ失速した。久保は利き足と逆の左でゴールネットを揺らし、「縦のコースを切ってくる相手との駆け引きで大きい」と手応えを示した一方で、「決めきる力に違いがあった」と敗因を見つめた。
これでホームは４戦白星がなく、先月の熊本戦に続いて４失点。シュート４本を放ちながら無得点に終わったＭＦ横山は「ゴール前の差。コースを消してくる相手でも枠内にシュートを打たないと」と唇をかんだ。
次節は磐田との対戦。「ペナルティーエリアの中で怖さが必要。きれいな得点だけじゃ勝てない。貪欲さを出さないと」。指揮官は上位に打ち勝つため、チームにもう１段階の成長を求めた。
（寺田拓馬）
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