衆院調査特別委 浜岡原発を視察 安全性向上対策など

 衆議院原子力問題調査特別委員会の鈴木淳司委員長ら委員9人が12日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)を視察した。再稼働を目指す4号機の安全性向上対策工事の実施状況や廃止措置中の1、2号機の設備解体現場を見て回った。

浜岡原発の安全対策について説明を受ける委員=12日午前、御前崎市の浜岡原子力館
浜岡原発の安全対策について説明を受ける委員=12日午前、御前崎市の浜岡原子力館

 視察に先立ち浜岡原子力館では、中電担当者が模型やパネルを示しながら、東日本大震災の教訓を受けた津波対策などの取り組みを解説した。中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長は3、4号機の新規制基準適合性確認審査の進捗状況について「地震動と津波は大詰めを迎えている」と説明し、1、2号機は「廃止措置を計画通り進めることが使命」と述べた。
 鈴木委員長は5月に原発の運転期間60年超への延長などを盛り込んだGX脱炭素電源法が成立したことに触れ「原発を動かしながらどう安全を確保していくかが大事になる」と語った。
 (御前崎支局・市川幹人)

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