⚽ジュビロ磐田の鈴木雄斗 リーグ300試合出場達成

サイド攻撃の要 新境地  J2磐田のDF鈴木雄斗(29)が1日の大分戦でJリーグ通算300試合出場を達成し、本格的な夏場に入り存在感が増している。「ゴールに向かうプレーができればいい結果につながる」。サイド攻撃の要になる右サイドバックは、連勝で3位に浮上し好調なチームに手応えを感じ、16日の藤枝戦に臨む。

Jリーグ通算300試合を達成し円熟味が増した磐田の鈴木雄=ヤマハ大久保グラウンド
Jリーグ通算300試合を達成し円熟味が増した磐田の鈴木雄=ヤマハ大久保グラウンド

 昨季J1でチーム最多タイの6ゴールを挙げたが、今季前半は2得点と攻撃参加にやや物足りなさがあった。だが、節目の試合となった今季21試合目出場の大分戦では後半、ワンツーで抜け出して左足で貴重な同点ゴール。「高い位置でプレーできたのでゴールにつながった」と本領を発揮した。
 DFながら4得点を挙げている左サイドバック松原とともに、磐田の生命線となるサイド攻撃を支えている。3バックの布陣だった昨季はウイングバックを担ったが、今季は右サイドバックという新境地に挑戦。攻守ともじわじわと特色を出し始めている。主将のMF山田とともに、横内監督の戦術をピッチ内で表現するリーダー役も務める。「2年前、J1昇格した時より組織的になっている」と強調する。
 J2水戸、山形、松本(現J3)、J1川崎、G大阪と渡り歩いた苦労人。公式戦通算1000試合以上に出場する43歳の元日本代表MF遠藤に年齢的にいつ調子が良かったか質問したことがある。「33~34歳かな」との返事に大きな刺激を受けた。今年30歳になる鈴木雄も「まだまだ衰えを感じない」と、レジェンドを手本に出場記録をさらに伸ばしていくつもりだ。
 (名倉正和)

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