障害者就労の支援者養成 浜松で静岡県が研修 企業担当者ら40人

 障害者の就労、雇用を支援する人材の育成に向けて静岡県の「ジョブコーチ養成研修」(静岡新聞社・静岡放送後援)が12日、浜松市中区の市福祉交流センターで始まった。企業の採用担当者など約40人が、会場やオンラインでの全5回の研修を通じ、障害者の就労や職場環境に関する専門知識を習得する。

講義を受ける県ジョブコーチ養成研修の受講者=浜松市中区の市福祉交流センター
講義を受ける県ジョブコーチ養成研修の受講者=浜松市中区の市福祉交流センター

 ジョブコーチは、障害者が仕事を覚え、職場になじめるよう一定期間、職場に出向いてサポートする。県は2001年から独自の派遣制度を行っていて、現在は約50人が活動している。
 初日は、県内の「障害者就業・生活支援センター」の活動などを学ぶ4講座が開かれた。富士障害者就業・生活支援センター「チャレンジ」の木村清子センター長らが講師を務め、「障害の有無にかかわらず、互いに支え合い、知恵を出すことが重要だ」と話した。
 ジョブコーチとして登録を受けるには同研修のほか、県から事業を委託する浜松NPOネットワークセンターなどの実習と面談が必要。島田江津子事務局長は「障害者雇用率増加により、ジョブコーチの重要性が高まっている。多くの知識を得てもらいたい」と話した。

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