⚾日大三島、関野 1安打完封 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(あしたか第1試合)
知徳
000000000―0
00000020×―2
日大三島
▽二塁打 相原(日)▽暴投 関野(日) ▽試合時間 2時間39分
【評】昨夏県覇者の日大三島が、知徳との投手戦を制し、初戦を突破した。両者無得点で迎えた七回、日大三島は浮田のスクイズで先制。さらに永野の適時打で1点を加え、守り切った。先発の2年関野は的を絞らせず、1安打無失点に封じた。知徳は主戦小船が力投したが、打線が相手を崩せなかった。 低め意識「打たせて取る」 連覇へ好発進 日大三島の左腕関野が、知徳を1安打完封し、夏連覇に向けて好スタートを切った。七回までは無安打無得点。「低めの変化球を意識して投げ切れた」と自信を深めた。
「七回に入ってノーヒットノーランを意識した」という関野。八回、先頭打者に安打を許したが、低めの変化球を決め球に、その後も動じなかった。
今春から2年生ながら背番号1を背負う。重圧と緊張からか、前日に投げ込んだ40球はほとんどストライクが入らなかった。帰宅後、普段はしないシャドーピッチングで投球動作を確認したことが功を奏した。
公式戦初完封にも「死球や抜けた変化球をなくしたい」と課題を口にする。「野手に助けてもらった。打たせて取るピッチングができた」と仲間への感謝も忘れなかった。
知徳2年小船 自己最速146キロ 秋の雪辱誓う 「3年生を勝たせたかった」-。知徳の主戦を背負った2年小船は言葉を絞り出すと、涙が止まらなかった。
身長197センチの速球派右腕は日大三島を相手に中1日の疲れを感じさせず、二回には自己最速の146キロをマーク。六回まで得点を許さなかった。七回に失点してからは制球が乱れ、八回途中でマウンドを降りた。
悔し涙をこぼしながらも「秋には150キロを出したい」と速球に磨きをかけることを誓った。
(東部総局・天羽桜子)