⚽藤枝MYFC 超攻撃スタイル成長途上、試合運びに差 上位への課題

 下位に快勝しても上位に大敗する。リーグ戦後半に入ったJ2で10位の藤枝は目標に掲げるプレーオフ圏(6位以内)に向け、課題を突き付けられている。甲府戦に続き前節磐田にも1-4で敗れ、須藤監督は「勝負どころの判断の質に差があった。相手はチーム内で共有できていたが、こちらは選手間でばらつきがあった」と現状を見つめる。

磐田戦に敗れ、上位との差を痛感した藤枝イレブン=ヤマハスタジアム(写真部・二神亨)
磐田戦に敗れ、上位との差を痛感した藤枝イレブン=ヤマハスタジアム(写真部・二神亨)
J2藤枝の戦績分析
J2藤枝の戦績分析
磐田戦に敗れ、上位との差を痛感した藤枝イレブン=ヤマハスタジアム(写真部・二神亨)
J2藤枝の戦績分析

 今季ここまで10勝5分け11敗で、6位の清水とは勝ち点7差。下位チームから8勝を挙げたが、上位には2勝止まりで立て続けに失点を重ねた試合も目立つ。
 10勝のうち9勝は3得点以上で、残り1勝も長崎相手に2―0。先制点を奪って試合の主導権を取れば、強さを見せる。一方、11敗のうち5敗が4失点以上ともろさが同居し、47失点はリーグワースト。チーム最年長のFW岩渕が「守備のリスク管理に問題がある」と提起すれば、ベテランMF水野も「危険察知能力をもっと磨かないと。いい守備はいい攻撃につながる」と賛同する。
 負け試合でもボール保持率で相手を上回り、内容は悪くない試合は多い。昇格1年目で超攻撃的スタイルがJ2でも通用することは証明しているが、水野は「大味な展開じゃなく最少得点を守り切る試合運びができないと上位にいけない」と指摘。岩渕も「ここまで勢いで来たが、選手個々が自分に足りない点を見つめ、レベルアップを図らないとこの先は進めない」とチームに活を入れる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞