⚾御殿場南49年ぶり4回戦進出 全国高校野球静岡大会3回戦

御殿場南―小山 9回表御殿場南、1死二塁、土屋が決勝点となる適時打を放つ=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)
御殿場南―小山 9回表御殿場南、1死二塁、土屋が決勝点となる適時打を放つ=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)

 ▽3回戦(あしたか第2試合)
御殿場南 000001101―3
小山   000000020―2
▽本塁打 高木(小)
▽二塁打 石川(御)、高橋翔(小)▽暴投 長沢(御)
▽試合時間 2時間12分

 【評】御殿場南が息詰まる熱戦を制し、小山を下した。
 両者無得点で迎えた六回、御殿場南は中橋の適時打で先制。七回に1点を追加した。8回に追いつかれたが、九回に土屋が決勝打を放ち、主戦長沢の好投に応えた。
 小山は高木の本塁打で同点にした後、続く好機にたたみかけることができなかった。

同点9回 土屋決勝打 初の大会3勝
 御殿場南が49年ぶりに4回戦へ駒を進めた。夏の大会3勝は創部初。同点で迎えた九回に決勝打を放った土屋は「みんなで『歴史を変えるぞ』と言って挑んだ。打つことができてうれしい」。23年ぶりに県大会に出場した春に続く快進撃に、笑みがはじけた。
 相手の小山とは何度も練習試合を重ね、互いに手の内を知る近隣校同士。主戦長沢は右下手から丁寧にコーナーを突き、七回まで相手打線を零封したが、八回に2点本塁打を許した。長沢は「『ここで終わりじゃない』という仲間からの言葉掛けで切り替えることができた」と振り返った。
 九回、一死二塁の好機で打席に入った土屋は、小学校から長沢と同じチームでプレーをしてきた。エースの好投に応える殊勲打に、「とにかく打とうと強い気持ちでいった」と興奮気味に話した。
 突出した選手はいないが、勇往邁進(まいしん)を合言葉にチーム一丸となって挑む御殿場南。横田主将は授業を午前中に切り上げて生徒200人が詰めかけた応援に感謝し、「みんなの思いを背負っている。少しでも長くプレーして恩返しがしたい」と誓った。(東部総局・天羽桜子)

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