記者コラム「清流」 中学生 悔いのない夏を

 新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した後も感染対策を続けている。理由は一つ。中学3年の子供が部活動で“最後の夏”を迎えているためだ。小学校からの仲間と同じ公立中に進み、目標に向かって努力を重ねてきた。この暑さでマスクはつらいが、子供にもチームにも迷惑をかけるわけにはいかない。
 公立中の部活動については浜松市でも地域移行の議論が始まった。市教委は2026年9月以降、休日の部活動を段階的に地域移行する方針を打ち出している。進学先の選択や家庭の負担増など影響が大きい問題なだけに、しっかりと議論を進める必要がある。
 部活動には人を成長させる特有の力があると実感している。中学生へ。部活動ができることに感謝しながら、悔いのない夏を過ごしてほしい。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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