⚽藤枝ＭＹＦＣ リード守れず金沢と1－1 Ｊ２リーグ第２７節
明治安田Ｊ２リーグは２２日、各地で第２７節の７試合が行われ、藤枝は金沢と1－1で引き分けた。
②藤枝サ（２分け）▽観衆３５５７人
藤枝 １０勝６分け１１敗（３６） １（１―０ ０―１）１ 金沢 ８勝４分け１５敗（２８）
▽得点者【藤】山原（１）【金】小野原（１）
【評】藤枝はリードを守り切れず、金沢と勝ち点を分け合った。
前半序盤は相手陣に押し込み、続けて好機をつくった。先制点は５分、コーナーキックをＤＦ山原が左足で合わせた。中盤から度々ピンチを招いたが、相手シュートが３度ポストにはじかれるなど、無失点で折り返した。
後半途中からはボール支配率で大きく下回り苦しい展開に。選手交代でも流れは変えられず耐え続けたが、４３分コーナーキックから同点弾を食らった。
「後味悪い」勝ち点１
大敗した試合以上に物足りなさが残った。藤枝らしさが影を潜め１点リードはしていたが、後半はまったくボールを保持できず自陣で防戦一方に。耐えきれず終了間際に失点して勝ち点２を失い、ＣＢでフル出場した山田は「一人一人が危機感を持たないと」と厳しく指摘した。
試合の入りは良かった。相手スペースへのランニングが効果的で、長短の縦パスを使って好機をつくった。コーナーキックから先制点を挙げたのはＤＦ山原。Ｊ初得点を決めた大卒ルーキーは「素直にうれしい」と喜んだ一方で、「後味の悪い終わり方」と複雑な表情で振り返った。
前半の早い時間に得点したからか、チームの重心が下がって相手ゴール前に人数を掛けられず、逆にカウンターを受けて守備に追われる場面も目立った。「攻撃をやりきれず、守備で疲弊してリズムを崩した」。須藤監督は苦戦の原因を分析した。
超攻撃的スタイルを掲げながら相手から２倍以上のシュート１３本を浴びてのドロー。「中身も結果もない試合だった」。ＭＦ岩渕は固い口調で評価し、「ピッチで悪い流れを変えるプランが出なかった。同じ課題」と反省した。
今季勝利した試合はすべて複数得点で、１－０の勝利はない。山田は「まだ甘さがある。難しい試合を勝ちきらないと上位にはいけない」とチームに奮起を促した。
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