⚾浜松開誠館 2年生松井が公式戦初完投初完封 全国高校野球静岡大会4回戦

浜松商―浜松開誠館 6安打で完封した浜松開誠館の松井=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
浜松商―浜松開誠館 6安打で完封した浜松開誠館の松井=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
浜松商―浜松開誠館最終打者を打ち取り喜ぶ浜松開誠館・松井(左)と新妻のバッテリー=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
浜松商―浜松開誠館最終打者を打ち取り喜ぶ浜松開誠館・松井(左)と新妻のバッテリー=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
浜松商―浜松開誠館 6安打で完封した浜松開誠館の松井=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
浜松商―浜松開誠館最終打者を打ち取り喜ぶ浜松開誠館・松井(左)と新妻のバッテリー=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)

▽4回戦(浜松第1試合)
浜松商  
000000000―0
10003000×―4
浜松開誠館
▽二塁打 大石(商)本多駿、広崎(開)
▽試合時間 2時間3分

 【評】浜松開誠館の先発松井が130球の力投で完封し、浜松商を破った。
 浜松開誠館は初回、本多駿の中越え適時二塁打で先制した。五回には2死一塁で広崎の左越え適時二塁打など5連打で3点を追加。攻守共に安定した試合運びで主導権を譲らなかった。
 浜松商は五回に1死二、三塁の好機をつくるも1点が遠かった。
 松井 初のフォークで締めた 打線も今大会初の初回先制
 浜松開誠館が1998年の創部以来、初めて8強(20年の代替大会を除く)入りを果たした。佐野監督の母校である浜松商を相手に10安打4得点、無失点の快勝で、チームの歴史に新たな一ページを刻んだ。
 2死走者なしで迎えた九回、2年生の左腕松井が渾身(こんしん)の一球に選んだのはフォーク。五回までは直球、六回以降はスライダーを軸にテンポ良く投げた。公式戦で初めて投げたフォークで遊ゴロに打ち取り、完封勝ち。試合終了とともに捕手新妻とグータッチを交わした。
 五回に1死二、三塁のピンチをつくるも後続を連続三振で抑えた。公式戦初先発した前回登板の沼津商との初戦は、七回途中でエース近藤と交代。「何としても五回のピンチを無失点で抑えたかった。最後まで投げ切れて自信になった」と白い歯を見せた。
 松井の好投を後押しするかのように打線も援護した。1点リードで迎えた五回、2死から5連打で3点を追加した。4番本多駿は3安打の活躍。今大会初めて初回に得点したことで試合運びを楽にした。「歴史を塗りかえることができてうれしい」と初の8強の喜びをかみしめた。
 吉松主将は「苦しい戦いはここから。気を引き締めて頑張りたい」と冷静に次戦を見据えた。

 

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