男女100背で奥(飛龍)中島(日大三島)V 男子自、大木(飛龍)が400制し2冠 東海高校総体・競泳

 東海高校総体水泳の競泳最終日は23日、浜松市総合水泳場で決勝14種目を行った。県勢は100メートル背泳ぎで男子の奥大輝(飛龍)と女子の中島芽郁(日大三島)がいずれも優勝した。男子自由形は100メートルで増田莉蔵(浜松市立)、400メートルで大木優瑠(飛龍)が頂点に立った。大木は前日の1500メートルと2冠。女子400メートル自由形の高遥香(城南静岡)は2位で、前日の800メートルとともに自己ベストで全国総体に進んだ。

男子100メートル背泳ぎ決勝で優勝した奥大輝(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子100メートル背泳ぎ決勝で優勝した奥大輝(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
女子100メートル背泳ぎ決勝を制した中島芽郁(日大三島)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
女子100メートル背泳ぎ決勝を制した中島芽郁(日大三島)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子自由形の400メートルを制し1500メートルと2冠に輝いた大木優瑠(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子自由形の400メートルを制し1500メートルと2冠に輝いた大木優瑠(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子100メートル自由形決勝を制し拳を突き上げる増田莉蔵(浜松市立)
男子100メートル自由形決勝を制し拳を突き上げる増田莉蔵(浜松市立)
男子100メートル背泳ぎ決勝で優勝した奥大輝(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
女子100メートル背泳ぎ決勝を制した中島芽郁(日大三島)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子自由形の400メートルを制し1500メートルと2冠に輝いた大木優瑠(飛龍)=浜松市総合水泳場(写真部・坂本豊)
男子100メートル自由形決勝を制し拳を突き上げる増田莉蔵(浜松市立)


 奥、中島 全国で飛躍誓う
 100メートル背泳ぎは男女とも県勢が制した。ただ、200メートルと2冠を果たした男子の奥(飛龍)が「きれいな泳ぎじゃなかった」と反省すれば、女子の中島(日大三島)も「全国のA決勝に残るには、もっと前半から突っ込みたい」と意欲を新たにした。
 2年生の奥はゴールデンウイークに県富士水泳場で行った7泊8日の合宿で地力を上げた。埼玉、愛知県の強豪選手にもまれながら1日7千メートルを泳ぎ、「刺激をもらい、体力がついた」と振り返る。
 自信を持って決勝に臨んだが、「前半力みが出た」と自己ベストに及ばなかった。「去年は出ただけで満足だった」という全国総体に向け、「予選1発目から56秒台中盤を出したい」と飛躍を誓う。
 中島は高校初の東海タイトル。スタートの反応速度が強みで「飛び込むフォームをもっと磨きたい」と向上心を見せる。
 予選はタイムが伸びず決勝前は不安だったが、「気合で後半粘ることができた」と自己記録に迫る泳ぎで東海女王の座をつかんだ。
 去年の全国総体はB決勝止まり。高校最後の夏にかける思いは強く、「インターハイは予選が勝負。自分が納得できるレースがしたい」と決意を固めた。

 大木、自己新に手応え
 自由形で前日に1500メートルを制した大木(飛龍)は400メートルも逆転で優勝して貫禄を見せた。3分53秒88は県総体の記録を0秒07縮める自己ベストで「確実にタイムが縮まっている」と手応えを示す。
 400メートルは昨夏の全国総体で予選8位同タイムで泳ぎ直しのスイムオフの末にA決勝進出を逃した因縁の種目。この日も予選から集中していたが、「気を抜きすぎた」とまさかの6位。決勝はプール端寄りのコースから中央を泳ぐライバルを警戒するレースに。最初の50メートルは6位だったが、着実にペースを上げラスト50メートルで差し切った。
 インターハイで狙うのは400メートルと1500メートルの自由形2冠。「前半気持ちよく飛ばし、後半徐々に上げる試合運びで、自分が持つ最大の力を出したい」。自分の名前を全国にとどろかせる覚悟はできている。

 気持ち切り替え 増田が100自連覇 前日にトラブル
 前日のトラブルから気持ちを切り替え、増田(浜松市立)が男子100メートル自由形を2年連続で制した。
 同じく連覇を狙った200メートルは全国大会参加標準記録を切ったが9位。決勝前に水着が破れ、心が乱れて不本意な結果に終わった。
 「無欲でレースを楽しもうと思った」とこの日は快調なストロークで本来の力を発揮。自己ベストには届かなかったが、「最低限のタイム」と2位に0・5秒以上の差をつけ、頂点に立った。
 昨年の全国総体で200メートルは5位に入ったが、100メートルは予選9位で惜しくもA決勝を逃した。「去年より成長できている。2種目で優勝を狙い、自分を信じて本番までにタイムを伸ばしたい」と大きな目標を見定めた。

 【男子】
 ▽100メートル自由形 ①増田莉蔵(浜松市立)50秒91⑨松田(静岡市立)☆
 ▽400メートル自由形 ①大木優瑠(飛龍)3分53秒88⑥鈴木(浜松商)☆⑧鈴木(新居)☆
 ▽100メートル背泳ぎ ①奥大輝(飛龍)57秒23
 ▽100メートル平泳ぎ ①和田望実(愛知・豊川)1分2秒51②宮崎(浜松商)1分3秒60④村松(磐田農)☆
 ▽100メートルバタフライ ①岡田弘斗(愛知・名古屋)55秒10
 ▽200メートル個人メドレー ①西川我咲(愛知・豊川)2分2秒44
 ▽800メートルリレー ①中京大中京(愛知)7分26秒85=大会新③飛龍7分43秒57④浜松商☆⑥浜松市立☆
 【女子】
 ▽100メートル自由形 ①吉永晴香(岐阜商)55秒88=大会新②鈴木(飛龍)56秒86④野崎(飛龍)☆
 ▽400メートル自由形 ①花山彩良(愛知・豊川)4分16秒62②高(城南静岡)4分17秒43④佐藤(飛龍)☆⑨山口(飛龍)☆
 ▽100メートル背泳ぎ ①中島芽郁(日大三島)1分3秒55④宮津(浜名)☆
 ▽100メートル平泳ぎ ①桐山珠実(岐阜・帝京大可児)1分10秒64
 ▽100メートルバタフライ ①太田紗彩(愛知・豊川)1分1秒01③妹尾(小山)1分2秒76
 ▽200メートル個人メドレー ①安達真美(愛知・豊川)2分16秒22④後藤(城南静岡)☆⑧中山(静岡商)☆
 ▽800メートルリレー ①豊川(愛知)8分16秒84②飛龍8分21秒86⑤日大三島☆⑥磐田農☆⑦浜松商☆⑧静岡商☆⑩城南静岡☆
 ※1位と県勢入賞。☆は4位以下で全国大会参加標準記録を突破した県勢。
 

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