100年ぶり規約改正 初の女性団員を歓迎 浜松・東区笠井町の若連「精華団」

 浜松市東区笠井町の若連「精華団」は23日、発足以来約100年ぶりに団の規約を大幅に改正し、初の女性団員を4人迎えた。現代に合った持続可能な組織にしようと、男性限定や強制加入などの定めを撤廃した。町内で行った会所開きで新規約の施行を祝った。

新旧の規約を手に初の女性団員を迎える石川さん(左)=浜松市東区笠井町
新旧の規約を手に初の女性団員を迎える石川さん(左)=浜松市東区笠井町

 新型コロナウイルスの影響で活動が制限され、団の意義を見つめ直したことがきっかけになった。金庫に長く保管されていた1915(大正4)年発足当時の規約には、男性限定のほか、入団金の徴収などの記載が残っていた。団役員の社長を務める石川高雄さん(42)を中心に改正案を検討し、6月の総会で承認を得た。団の目的として、住民が安心して安全に祭りを楽しむ機会をつくることなどを明記。団員の下限年齢(18歳)を定め、上限は撤廃した。
 会所開きには団員ら17人が出席した。初の女性団員として紹介された専門学生小栗愛子さん(18)は「地元の祭りが好きで積極的に活動に加わりたかった」と話し、大学生大塚美侑さん(18)は「住民とコミュニケーションを深めて女性が参加しやすい団にしたい」と語った。
 団は8月13日の納涼祭や同14~16日の「笠井まつり(春日神社例大祭)」に向けて準備を進める。石川さんは「町を盛り上げていくために歴史ある精華団を紡いでいく」と強調した。
 (浜松総局・白本俊樹)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞