「やいづ少年の船」伊豆大島へ出航 中学生、2泊3日学びの旅

 焼津市の中学生が乗船する「やいづ少年の船」が26日、4年ぶりに伊豆大島に向けて同市の焼津漁港を出港した。28日まで2泊3日の日程で、36人の生徒が友情を育みながら、洋上で各種の体験活動に取り組む。

保護者らに見送られて出航する「やいづ少年の船」=焼津市城之腰の焼津新港城之腰西岸壁
保護者らに見送られて出航する「やいづ少年の船」=焼津市城之腰の焼津新港城之腰西岸壁

 同市城之腰の焼津新港城之腰西岸壁で行われた結団式で、中野弘道市長は少年の船の歴史を振り返り、「将来につながる貴重な経験になる」と送り出した。生徒を代表して大富中3年の林桜子さんは、楽しみにしている取り組みとして船の操舵(そうだ)体験や釣りを挙げ、「中学生活最後の夏休みなので、全力であらゆることに取り組みたい」と語った。
保護者は安全な航海を願い、紙テープで見送った。汽笛を合図に旅立つ生徒たちに「行ってらっしゃい」「気をつけて」などと声をかけていた。
 生徒は焼津水産高の実習船「やいづ」で伊豆大島へ向かい、ロープワークや釣りといった船内研修、三原山のハイキング、伊豆大島の施設見学などを行い、水産業への理解を深める。

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