廃旅館 まちづくり実験の場に 掛川にオープン 30日まで写真展

 掛川市連雀にある廃旅館の2階に共創型コミュニティーレジデンス「ポートカケガワ」が開設された。地元起業家などが中心となって12月まで、新しいまちづくりに挑戦しようと活動する。活動の一環として、30日までは美田をテーマにした写真展が開かれている。

美しい田んぼの写真が並ぶ展示会=掛川市連雀のポートカケガワ
美しい田んぼの写真が並ぶ展示会=掛川市連雀のポートカケガワ

 学び・遊び・暮らしの三つをコンセプトに市民や行政、企業などさまざまな人が出会い、つながる場所を目指す。まちづくりの実験の場として半年間、広く開放し、まちを豊かにするアイデアを多くの人と考えていく。運営する長浜裕作さん(41)は「地域の方と交流しながら使い方を見つけていきたい」と話す。
 写真展を開いたのは同市横須賀の土屋由美子さん。市内で無農薬・無肥料で稲作をする藤田房幸さん、理恵さん夫妻と親交を深めながら3年間撮影した。田植えや稲刈りだけでなく、手作りした農機具の様子やおにぎりを食べて休憩する姿など、温かみのある場面も写真に収めた。
 30日午前10時半からは藤田さん夫妻のギャラリートークや朗読会が行われる。29日は休館。
 (掛川支局・伊藤さくら)

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