チャットGPT導入判断へ 島田市、8月全庁で実験

 島田市の染谷絹代市長は28日の定例記者会見で、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の全庁実証実験を8月21日から開始する方針を明らかにした。
 同市は4月からDX推進課で実証実験を実施していて、①短時間で求める回答を入手できるが、質問力が問われる②誤った語句を含む回答が散見されるため、文節ごとの語句のチェックが必要③個人情報などの流出リスクから保護できるシステムが必要―などの実験結果をまとめた。
 今回は職員専用の総合行政ネットワーク上で、試験導入する。市独自の職員向けガイドラインも作成した。実施期間は9月1日までで、正規職員約830人が対象。利用頻度や利用実績、仕事の効率化に寄与したかなどを確認する。職員アンケートも平行して実施し、11月までに導入の可否を判断する。
 順調に進んだ場合、本格導入は2024年1月を予定している。
 染谷市長は「業務効率化につなげ、職員にしかできない仕事を手厚くしていきたい」と述べた。
 (島田支局・寺田将人)

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